学習塾や家庭教師でアルバイトをして思う受験や勉強、教育について

学習塾や家庭教師でのアルバイト経験を持つりょうです。教育や勉強のことで思ったことを書いています。

古文を学んで心揺さぶるラブレターを書こう!

古文を学んでラブレターを書こう!

好きな人を想う気持ちは昔も今も変わりません。
そして想いを伝える手段といえばそう、今週のお題「あの人へラブレター」です。
しかし、最近はメールやLINEで気軽に連絡が取れるため、文章に表現力が足りなくなりがちではないですか?

そんな時は、古文を学でみて下さい。
今と違い簡単に連絡を取る事が難しい時代だからこそ、一文字一文字に想いを込めて書いた恋する想いを詠んだ和歌は、現代の私たちにも必ず響くモノがあると思います。
そんな恋する気持ちを表現した和歌を3つ紹介しますので、ぜひ好きな人へのラブレターの参考にして下さいww

恋ひわびしばしも寝ばや夢のうちに見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

【作者】
小野小町古今和歌集
【現代語訳】
あの人を思いながら眠りについたから、夢に現れたのだろう。
もし夢とわかっていたなら夢から覚めなかったのに。

夢の中でも会いたいと思う女心と、それが夢だったと気づいたときのがっかり感をうまく表現した歌です。
こんなLINEが送られてきたらドキッとすること間違い無しです。

君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな

【作者】
藤原義孝(後拾遺和歌集
【現代語訳】
あなたに会えるなら命も惜しくはないと思っていましたが、あなたに会った今では、少しでも長生きをしたいと思うようになりました。

”一目でいいから”会いたいと思っていたが、いざ会うとずっと一緒にいたいという気持ちを表現した歌です。
ストレートに気持ちを書くというのは、昔も今も変わらないですね。

わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ

【作者】
元良親王(後選和歌集)
【現代語訳】
思いわびて暮らしているいまは、もう身を捨てたのと同じことです。
いっそのこと、大阪湾の航路を示す杭「みおつくし」のように、この身を捨ててでもお会いしたいと思っています。

とても気持ちの込もった歌ですが実は不倫相手に送った歌です。
不倫がバレて会えなくなったということなので自業自得です。

以上
恋に関する和歌を3つ紹介させていただきました。
昔の人は様々な表現で恋する気持ちを伝えていた事がわかったと思います。
古文は難しいと思う方も多いと思いますが、昔の人の恋愛表現という切り口から学んでみると意外とおもしろいので、ぜひ他の和歌なども調べてみて下さい。